こんにゃくダイエットの驚異的パワー
こんにゃくはダイエットには欠かせないヘルシー食品です。色々アレンジして、ぜひお試し下さい。
◆肥満の予防に効果
人間に個性があるように、食品もそれぞれ特有の性質を備えています。
その個性を人間の身体的条件に合わせて正しく使い分けることが大切といえます。
つまり、こんにゃくの場合はカロリーがないということから、
ダイエット食品としての利用、すなわち肥満の予防に利用することが
もっとも有効な使い方です。
肥満者は害して血液中のコレステロールや中性脂肪も高く、
これらが高いと中高年者の動脈硬化を促進することになります。
肥満者ばかりでなく全ての人がより適正な体重を維持することが
健康につながるもとです。
康につながるということは“バランスの良い栄養を取る”ということになりましょう。
すなわち、やせるためといって、こんにゃくばかり食べていては栄養失調に
なってしまうので、同時にたんぱく質性食品、野菜、果物を取り合わせることが
大切だといえます。
◆カルシウムの吸収利用
ところで、栄養価という点からみれば無機質の中で最も多いカルシウムが
取り上げられます。
こんにゃくカルシウムは結合がゆるやかで遊離しやすいことが分かっています。
殊に塩酸や酢酸溶液には容易に溶出してきます。胃には塩酸が分泌されており、
歯で細かくされたこんにゃくは胃でもまれながら胃酸に接触して
カルシウムが溶け出し、それが小腸から吸収利用されます。
これがこんにゃくの唯一の栄養素であり、
アルカリ性食品に属します。
すき焼きに糸こんにゃく(しらたき)を使ういわれは明らかでありませんが、
栄養学的にみても理にかなっています。
◆砂下ろしの作用
こんにゃくは昔から「おなかの砂おろしをする」と言い伝えられていますが、
これは次のように考えられます。こんにゃくのような消化されにくい固体を
食べることによって腸が刺激され、蠕動(消化によって起こる胃腸の運動)を
活発に行うことにより、腸内容物の下降が促進されます。
つまり、胃腸内に砂があっても早く排泄されることになります。
便秘の予防に有効なゆえんです。
◆コレステロールとの関係
最近話題になっている血液コレステロールとこんにゃくとの関係について
述べてみましょう。
これについては世間に少しばかり誤解があるようです。
血液中にコレステロールなどの脂質成分が多くなりすぎると、
やがて血管壁に沈着して動脈硬化を起こし、心臓病などになりやすくなります。
そこで、コレステロールなどの脂質の増加を防ぐことか必要になってきますが、
そのような作用を示す物質や食品が、すでにいくつか見出されています。
こんにゃく芋、または精紛の主成分であるグルコマンナンもその作用が強く、
コレステロールのみならず、中性脂肪の増加も防ぎます。
ところが、石灰を加えて食用こんにゃくに加工しますと残念ながら、
その作用は失われます。
これはアルカリ性で加熱することにより、グルコマンナンの性質が
変わってしまうためです。
しかし、前述しましたように、こんにゃくのノーカロリー食品としての特徴を
活用すれば、結果的には間接的にコレステロール代謝に影響することになるでしょう
つまり、体重が低下してしてくれば血液中のコレステロールも
下がるようになるからです。
また、こんにゃくを摂取した分だけ、カロリーのある食物を減らせば、
余分のエネルギーの中性脂肪やコレステロールへの転換も少なくなりますので
血液中の脂質の増加を防ぐことにもなる訳です。
◆インシュリンの分泌を促進
ごく最近の研究から、こんにゃくがホルモンの分泌を促進するという
注目すべき事実がわかってきました。
大阪大学医学部の島健二博士は健康な成人10名にブドウ糖を与え、
血糖値と血清インシュリンの動きを時間を追って調べてみたところ、
途中でこんにゃくを与えたグループではインシュリンの分泌増加がみられ、
血糖値が低下することを見出しました。
ブドウ糖を与えずこんにゃくだけを与えたグループでは何ら反応も見られないので、
こんにゃくのこの作用は血糖がある一定以上の値を示し、
インシュリンの分泌がみられるような時に発揮されるものと考えられます。
島健二博士はまたこんにゃくはすい臓のベータ細胞に直接作用して、
インシュリンを分泌するのではなく、消化管通過の際の物理的刺激に反応して、
グルカゴンをはじめとする消化管ホルモンがまず血中に放出されるが、
血糖値が高くなっている場合にはこれらのホルモンによってさらに
インシュリンの分泌が促進され、高い血糖値を正常に戻すように
機能しているものであろうとしています。
このことが直ちに糖尿病の治療につながるというものではありませんが、
こんにゃくのような栄養的評価の低い食品が、
ホルモンの分泌という重要な生理作用にも関係が有るということが
明らかにされたところに、大きな意義があります。
◆こんにゃくの薬効の伝承
日本にこんにゃくが伝わったのは、一説には縄文時代と言われていますが、
その証拠は何も残っていません。文献上では平安時代以降、「蒟蒻」の名が見出されて、
仏教の伝来と密接な関係があるようです。
精進料理や貴族の食品として珍重されたこんにゃくは、
もともと薬効のある食品として中国から持ち込まれたようです。
その薬効知識は明治時代に至るまで連綿として受け継がれてきましたが、
もとをただせば中国の古典に記されたものの和訳に過ぎませんでした。
中国では、おでき(丹 )、ガン(甲状腺腫、リンパ腫)、火傷、
消渇(のどの乾き、乏尿)などに効果があるとされていました。
日本では、東京小石川の「こんにゃく閻魔」にお参りすると
目の病気が治るとされ、今でも人々の信仰をあつめています。
これらの知識は、現代医学の立場からみると必ずしも正しいものとは言えませんが
なんとなく興味を惹かれるのも事実です。これらのうち、
いくつかはいずれ現代科学の光があてられ、
その効用が実証される日がくるかも知れません。
◆貴重なカルシウム源
こんにゃくの成分はほとんどが水分です。
残りは約3%のグルコマンナンという難消化性の多糖で
これがアルカリで凝固してこんにゃくを形づくります。
グルコマンナンはいわゆ食物繊維の一種で、ノンカロリーですが、
多くの生理効果をもつことが明らかにされています。
こんにゃくは水酸化カルシウムを用いて作る非常に珍しいアルカリ食品です。
私たちが日常食べている大多数の食品は酸性を示しますが、
食べるときにアルカリ性を示すのはこんにゃく以外は数少ないのです。
今日本人にもっとも欠乏している栄養素はカルシウムですが、
板こんにゃくには43mg、糸こんにゃくには75mgものカルシウムが
含まれています。
糸こんにゃく1個食べると100〜150mgのカルシウムを補える、
つまり一日に必要なカルシウム量の1/6〜1/4を補給できるということは
特筆に値します。
しかも、こんにゃくのカルシウムは胃酸で容易に可溶化し、、
吸収効率の高さからいって牛乳に匹敵する食品です。
◆肥満の予防
こんにゃくはノンカロリーの食品なので昔から肥満の予防によく使われてきました。
脂肪太りである肥満を解消するには大変な努力が必要です。
体内に摂取されるエネルギー量と消費されるエネルギー量との出納を、
できるだけ負にする必要があるわけです。そのためには、
食べ物を手当たり次第に口に入れる習慣をやめて、
たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの必須栄養素を摂り、エネルギー源を減らし、
同時に運動などで身体を動かす習慣をつけるように、
生活を切り換えていかねばなりません。
そのために食欲を抑えることをおすすめします。
◆便秘解消
こんにゃくによる便秘解消とは、こんにゃくに含まれる非イオン化カルシウムと
非水溶性食物繊維によるものです。こんにゃくを凝固させるには
非イオン化カルシウムが不可欠です。
非イオン化カルシウムと非水溶性食物繊維は、、腸管では吸収されにくく、
超の繊毛は一生懸命それを吸収しようとしますので、繊毛の運動が活発になります。
この腸管の繊毛の運動が活発になることにより便秘の解消になるわけです。
◆心臓とこんにゃく
近ごろ、脳卒中よりも心臓病で死亡する人の数が増えてきました。
実験的にグルコマンナンを一日3g摂取すると、
心臓病の危険因子である血中のコレステロールと中性脂肪が、
4週間で綺麗に低下しました。
一方、食用こんにゃくではその力が弱いことが知られています。
これは多分、製造の過程で水に溶ける性質が解けない性質に変わったためと
推定されます。
しかし、弱いながらも血中脂質を抑制する作用が、
私たちの試みた食事テストで認められました。
また、マウスのコレステロール胆石をグルコマンナンが抑制することも、
実践的に立証しました。
◆高血圧とこんにゃく
高血圧は、脳卒中や心臓病にとって警戒しなければならない症状です。
自然に高血圧になる特殊な体質をもっているシロネズミに、食物繊維を与えた実験では、
多種類にわたって降圧効果を示しました。もちろんグルコマンナンにも、
そのような効果が認められています。このような研究は中国でも、
犬やうさぎを用いて行われています。
グルコマンナンは以上のほか、糖尿病、大腸ガン、肝臓ガンを抑制する作用が
知られていますし、毒物の作用を緩和したり、対外に排出する効果もあります。
以上、現在までに科学的に立証されたこんにゃくの効用をご紹介しましたが、
昔の人々か実際の生活の中から学びとったこんにゃくについての知恵は、
必ずしもいいかげんなものでなかったことがわかります。



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