TOP>更年期障害
更年期障害による性交痛
こういう悩みは、なかなか医師にも伝えづらく更年期障害の症状としては、
あまり重要視されていないように思いますが、4人に1人の割合で
性交痛を訴える人がいるというデーターが出ています。
原因は更年期障害による女性ホルモンのエストロゲンの分泌低下に
よるものです。エストロゲンはコラーゲンという皮膚の弾力性を保つ組織を
増やしてくれます。
更年期障害により、このエストロゲンが低下すると皮膚が乾燥して
カサカサするのと同じように、
膣にもこれと同じことが起きてきます。
エストロゲンが不足すると更年期の閉経後は膣が萎縮し、
弾力性を失い潤いがなくなります。
そうなると、性交時に苦痛を感じるようになってしまうのです。
■濡れているのに、セックスのとき痛い・・・。
セックスの時に膣の入り口付近が痛む場合には病的ではない場合が
多いです。反対に 挿入時に膣の奥を突かれると痛い、
激痛が走る、などの場合には、まず子宮内膜症の存在が疑われます。
膣の一番奥、子宮のうら側にあたる部分にはダグラス窩という
場所があり、ここは子宮内膜症の好発部位です。
このためここに内膜症病変があると、性交時にこの場所を刺激されて
痛みを感じることになります。
また 、子宮筋腫が子宮の後面にできていて、
子宮やその周辺で炎症を起こしているため、
あるいはそれに伴う癒着があるなどのせいで性交痛を感じるなどの
場合も考えられます。
■濡れない性交痛は更年期障害のひとつ
更年期障害というのは45〜55歳くらいの時期に女性ホルモンである
エストロゲンが欠乏してくる時期におこる障害のことです。
更年期障害は人によってさまざまな症状があり、それによって起こる
不快な症状も人それぞれです。更年期障害による性交痛は肌や粘膜などを
正常に保つエストロゲンというホルモンの減少により膣が
乾燥するために起こります。
更年期には膣が濡れにくくなり、膣粘膜がもろくなるので
ちょっとした摩擦でも出血し、簡単に炎症が起り、
細菌に感染することがあります。
更年期障害による性交痛の改善には、不足したエストロゲンを足す
ホルモン補充治療があります。
ホルモン補充療法は性交痛のみならずあらゆる更年期障害の症状や、
高血圧・高コレステロール・骨粗鬆症などの改善にもつながりますが
ホルモン補充療法による重大な副作用を忘れてはなりません。
男女の性欲にはギャップがある
女性の場合、性交が苦痛になる更年期になると
夫の求めをいかに交わすかという苦心をしている人が多いようです。
夫の求めを拒否し続けて、夫婦がギクシャクしてしまうというようなことも
起こり得ます。
これは男女の性欲の差が原因とも言え、更年期に閉経した女性は
だいたい同世代の男性に比べて性的欲求が少なくなる傾向があります。
しかし男性の場合、60歳になっても性的欲求はそれほど衰えません。
このような性欲の差が夫婦の溝を深める原因となって
しまうのかもしれません。
セックスレス夫婦になってしまう
妻が更年期に入り、性交痛を訴えてセックスを拒否し続けるようになり
夫が浮気をしてしまい、離婚してしまうケースもあります。
しかし、夫婦にはそれぞれの性のあり方があり、病気がちで二人とも
性生活に興味はないけれど、夫婦仲はとてもいいという方もいます。
スキンシップするだけで心が落ち着くという人もいるでしょうし、
お互いの気持ちが一致しているのなら何の問題もないのです。
また女性ホルモン療法により、また性欲が高まり性生活を再開しようと
考えるのも可能なことでしょう。
更年期の女性ホルモン療法は、膣が潤い性交痛を感じることなく
以前のような夫婦の性生活を送ることができるようになります。
更年期も避妊しましょう
更年期になると、月経が不規則になり排卵の時期を把握するのが
難しくなります。避妊を怠ると思いがけない時に妊娠してしまう可能性が
あります。中絶が多いのは10代と40代だという結果が出ています。
この歳になって、もう妊娠はしないだろうという誤った認識がこのような
結果を招いているのでしょう。
更年期に入り、月経が完全に止まってしまっても絶対に安心だとは
いえません。若くて閉経した人は、また何年かたって月経が
再開する可能性もあります。
やはり55歳を過ぎる頃までは、きっちり避妊することをお勧めします。
更年期は性生活の終わりを意味するわけではなく
逆に多くの女性が、更年期の性生活を心身ともに
満たされていると考えています。
更年期は性生活の終わり?
更年期の女性はこの時期、性的な反応が高まることがあります。
性欲は、遺伝子の構造 過去の人生体験などにより
まったく異なりますが、更年期には女性ホルモンが減少し
男性ホルモンの割合が増加するので
更年期以降は、性欲が増加するのではと考えられます。
しかし 男性も女性も性的反応が徐々に衰えていく事実は
避けることができません。
体のこのような変化は自然なことなので お互いの体の問題を
話し合い、いたわり合うことが大切です。
